作文の部屋


いもうとの作文 2


ぜいたくミニ

 このごろ、うさぎのミニちゃんは、ぜいたくものです。だって、はくさいのしんは、食べないし、ちゃんとえさをあげたのに、ちがう物をほしがるし・・・。私は、
「ミニッ!だめでしょっ!ちゃんと食べなさいっ!!」
と、言うと、しぶしぶ食べます。私は、本当は、おこりたくありません。うさぎは、長くても15才位までしか生きないので、短い間だけでもあまやかしてあげたいからです。でも、食べてほしいからちょっとおこりたくなります。
 朝、起きてみると、ミニが、
「えさくれっ。えさくれーっ!!」
と、さわいでいました。えさをあげながら私は、なに言っての。ぜいたくしてるくせにっ。と、心の中でわらいました。

キャンセル出たぁー!

 私たちは、毎年冬、川場村に行きます。スキーをするからです。
 この前、お母さんが、区みんけんこう村に電話して、一ぱくたのむと、
「キャンセルまちです。」
と、言われました。私は、その時、スキーしたいよ、雪で遊びたいよ、川場村に行きたいよ。神様どうかキャンセル出るようにして。と思いました。
 火曜日、私とお姉ちゃんが学校から帰ると、お母さんが、にこっとわらいながら、
「いい知らせがあります。なーんだ。」
と、いいました。私は、はっと思いました。そして、
「川場、キャンセル出た?」
 すると、
「「ピンポーン。」
と、お母さんが言いました。私とお姉ちゃんが、
「やったー。やったー。!!」
と、さけびました。私は、神様がねがいを聞いてくれたから、私と神様は仲がいいのかな、と思いました。

見たいな、見たいな

 昨日の夜、ねる前に、少し星座の本を読みました。ページをめくりながら、てきとうに読んでみると、『りゅうこつ座のカノープスを見ることができた人は、長生きができる・・・』と、書いてありました。私は、うきうきしてきました。ずーっと前、お姉ちゃんが、「お魚をずーっと食べていると、長生きするって。」と言っていました。でも、私は、お肉の方が好きだから、お魚はあまり食べないので、もしかして長生きできないかも・・・。と思っていたからうれしくなりました。でも、『いどの高い地方では、あまり見えません。』と、書いてありました。私は、じゃあ、もし、私が住んでいるところもいどが高かったら、長生きできないの・・・。と、思って、悲しいような感じがしました。そして、お姉ちゃんに、
「ここらへんて、いど高い?低い?」
と、聞くと、
「中間位かな。」
と、言いました。私は、ここらへんは、いどが低くてカノープスを見ることができますように。と、思いました。よくばりだけど・・・。

じゃあ、またね

 一月八日(金)に、雪がふりました。
 雪がふってきた時は、図書室にクラスのみんなでいました。だれかが、急に、
「雪がふってきた!」
と、さけびました。クラスの人がほとんどまどにはりつきました。もちろん私も、雪がふっているのを見に行きました。白いわたがちぎれたみたいに見えました。私は、つもってよ。遊ぶんだから。遊びながら帰りたいんだから。おねがいだよ・・・。と、思っていました。
 帰る時、雪はつもっていませんでした。ただ、雨がふったみたいに、地面にぽつぽつあとがついているだけでした。私は、くやしくて、がっかりしていると、地面のおくから、
「がっかりしないで。今年は、お日様が出たがる年なんだ。二月にはまた来るね。」
 私は、思わず、
「じゃあね。分かったよ。バイバイ。」
って、言いそうになりました。だけど、言いませんでした。"バイバイ"って、言うと、ふって来ないと思ったからです。でも、"またね。"なら、だいじょうぶかな?
「雪さん、二月、ぜったい来てよ。じゃあ、またね。」

本当は・・・

 昨日、うさぎのミニちゃんがげりをしてしまいました。
 私は、社会科見学だったので、お姉ちゃんの方が登校するのがおそくて下校するのが先でした。私が家に帰ると、
「ミニ、げりしちゃったの。」
と、お姉ちゃんが教えてくれました。私は、しばらくしんじられませんでした。ミニが・・・げりなんか・・・。お姉ちゃんが学校に行く時ミニをみたらげりをしていたそうです。私は、リュックをつくえの上において、いそいでミニを見に行きました。ミニは、きょとんとした顔をしていました。私は、そんな顔を見るとむねがはりさけそうな位、悲しくて、さみしくい感じがしました。だって、ミニが、こんな顔をするのは、めったにないんだもん。こういうばあい、ぐあいがわるい時だからです。いつも、ミニは、
「出せ、出せ、えさ早くちょうだいよー。」と、かごをかみながらさいそくしていたのに。ミニを見ながら私は、
「もー。こんなに心配かけて。」
と、わらいながら言いました。でも、本当は、悲しくて、さみしいのに・・・。

「きれいだね。」って。

 今日、しゅくだいをやる時、つくえの前のでまどを見ると、かざってあった日々草がなくなっていました。私は、お姉ちゃんに、
「日々草がないよー。」
と、言うと、お姉ちゃんが、
「おばあちゃんが、お庭に持って行ったよ。」
と、言いました。私たちは、おばあちゃんとおじいちゃんとくらしています。お姉ちゃんに、
「どうして持って行っちゃったの?」
と、聞くと、
「日々草がかれちゃったから、お庭でお世話するんだって。その代わり、ヒヤシンスがかざってあるよ。」
と、言いました。花びらが赤と白の二つの日々草が、めの出たヒヤシンスに代わるなんて・・・。花がさいているのを見ると、たとえば、ほしかった物がやっと買えた時みたいな感じがして、幸せな気分でした。日々草が、幸せをくれるからとってもうれしいです。めが出たばかりのだとただめが出ているだけでなにも感じないから、ぜんぜんちがうので、少し植木ばちの上がさみしくなってしまいました。さみしいけど、ヒヤシンスの花がさいたら、
「きれいだね。」
って、言ってあげるんだ。その時は、さみしくないもん。それに、さくまでお世話しよう。もっときれいにさいてくれると思う。そうしたら、もっとさみしくないよ。

 

早くなおってネ

 今日、お姉ちゃんと学校から帰る時に、道ばたにねこが三びきいました。ねこたちは、みんなおうど色と白でした。でも、一ぴきだけブチでした。私が、
「ミャ−ァ。」
と、言うと、小さな声でねこが、
「ニャ−。」
と言いました。今にも、
「苦しいよ、助けてぇ。」
と言っているように聞こえました。一ぴきずつ、
「ミャ−。」
と言ってあげても、やっぱり三びきとも小さい声で、
「ニャ−。」
と言うだけでした。一ぴきのねこが道にねっころがりました。三びきとも目にけがをしていました。お姉ちゃんが、
「このねこ、病気だよ。」
と言いました。それとも、好きなねこに、
「きらい。」
なんて言われておちこんでいるのかなあ、と思いました。できれば、助けてあげたいなあ。
「早くなおるといいね。」
私が、
「ミャ−。」
と言わなくなると、ねこも、
「ニャ−。」と言わなくなりまた。

 



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