<始めに・・・>
昨年、一昨年の夏休みは北海道へ旅してきたため、大学生活最後の夏休みは 今まで行ったことの無かった九州へ1人旅をすることにしました。今年は、研 究室の夏休みが2週間しかないので、休みをフルに使い18日間で九州を1周 するプランにしました。メインは、長崎と五島(福江島)です!<コース>
1990年 1)8月 3日(金) 大垣駅行き夜行列車(車中泊)(東京駅発 23:40) 2)8月 4日(土) 広島宮島口YH 泊(広島県佐伯郡大野町) 3)8月 5日(日) 虹の松原YH 泊(佐賀県唐津市) 4)8月 6日(月) 虹の松原YH 泊(佐賀県唐津市) 5)8月 7日(火) 浦上ヶ丘YH 泊(長崎県長崎市) 6)8月 8日(水) 浦上ヶ丘YH 泊(長崎県長崎市) 7)8月 9日(木) 浦上ヶ丘YH 泊(長崎県長崎市) 8)8月10日(金) 五島三井楽YH 泊(福江島) 9)8月11日(土) 五島三井楽YH 泊(福江島) 10)8月12日(日) 五島三井楽YH 泊(福江島) 11)8月13日(月) 浦上ヶ丘YH 泊(長崎県長崎市) 12)8月14日(火) 浦上ヶ丘YH 泊(長崎県長崎市) 13)8月15日(水) 阿蘇YH 泊(熊本県阿蘇郡阿蘇町) 14)8月16日(木) YH大和屋 泊(高千穂) 15)8月17日(金) YH青島 泊(日南海岸) 16)8月18日(土) 桜島YH 泊(桜島) 17)8月19日(日) ムーンライト九州(博多駅発 21:11) 18)8月20日(月) 20:50 自宅(埼玉県大宮市)着
(1)8月3日(金) 晴れ \490(1日の経費)
自宅(20:00)−−(21:25)東京駅(23:40)−−大垣駅(06:57) 昼間は大学へ行っていたので、夜になってからの出発です。少し荷物が多すぎたので、 もう少し軽くすれば良かったと思いました。最初の宿に宅急便で送ってしまい、手ぶ らで行くのもひとつの手だと思いました。 大垣行きの夜行列車は、かなり混むと聞いていたので2時間前からホームに並びまし たが、すでに前から20番目くらいでした。なんとか座れたので良かったですが、座 れずに立っている人も何人かいました。23:12発の大阪行きの急行「銀河」だと全席 指定の夜行なので、こちらを利用した方がホームに並ぶ必要がないので楽かもしれま せん。周遊券があれば、プラス\1700で乗れます。また、8/10からは23:43発の名古屋 行きが大垣駅まで延長運転されます。また、大垣夜行も米原駅まで延長運転されるの で、8/10以降に出発するほうが便利です。 電車の中は、法政大学のワンゲル部が盛り上がっていましたが、他にも登山客が多か ったです。結局、大垣駅まで7時間半も座れずに立っている人がいてかわいそうでし た。車内は、ずっとクーラーが効いていて寒いくらいでした。足を伸ばせないので、 つらいですが、それでも2〜3時間は寝ていたようです。車中の照明は落ちませんで した。(2)8月4日(土) 晴れ \3640
大垣駅(07:08)−−(11:08)姫路駅(13:04)−−(14:58)三原駅(15:14)−−(16:11)広島駅(16:25) −−(16:51)宮島口駅−−(17:00)広島宮島口YH着−−宮島(17:00-18:30) 電車の窓からオレンジ色のまん丸の朝日が見れて、得した気分になりました。大垣駅 からは次々と各駅列車を乗り継いでいきました。大垣駅で網干駅行きに接続をしてい ますが、網干駅行きは岐阜駅が始発なので、大垣駅で降りずに手前の岐阜駅で降りな いと座れません。結構、混むので米原駅まで40分ほど立ったままでした。京都駅を 過ぎた当たりから車内はすいてきます。 さすがに1日で、九州にたどり着くのは大変なので途中の広島で1泊することにしま した。広島宮島口ユースホステル(YH)にチェックインしてから、夕食の時間まで 宮島を観光してきました。宮島は高校の修学旅行以来なので、なつかしかったです。 時間がなくて、宮島自体には30分くらいしかいられずにあわただしかったですが、 干潮時の大鳥居が夕日に映えてきれいな風景を見ることができました。それにしても 広島は暑い! YHの食堂にモノポリーと人生ゲームがあったので、多摩市の短大生の女の子と同室 の明槻君達と4人でえんえんと夜10時すぎまで人生ゲームをやっていました。なか なか懐かしいゲームで盛り上がってしまいました。 <YH情報> 名称:広島宮島口YH 交通:山陽本線 宮島口駅 徒歩1分 定員:30名 費用:素泊まり¥2100、朝食¥400、夕食¥700 感想:部屋は4人部屋でクーラーとTVも設置してあって、新しくてきれいなユース でした。駅や宮島行きのフェリー乗り場に近くて便利です。ちなみにフェリー は、片道\170(10分)です。風呂は、1人用と狭いため順番に1人々入りま す。24時までチェックインできるのは魅力です。夜の宮島はライトアップさ れていてきれいだそうです。ヘルパーは5人いて、さすがにみんなカープファ ンでした。ミーティングはありませんでした。(3)8月5日(日) 晴れ \7735
宮島口駅(08:19)−−(10:36)小郡駅(10:44)−−(12:04)小倉駅(12:15)−−(13:11)博多駅(13:30) −−(14:44)唐津駅−−(15:15)唐津城−−虹の松原YH着(16:55)−−海水浴(17:00-17:45) 3日目にしてやっと九州入りです。九州ワイド周遊券(\23593/20日間)使用のため、 小倉駅から初めて特急列車に乗りました。今までは、各駅列車ばかりだったので急に リッチな気分になりました。博多駅から地下鉄に乗り、唐津へと向かいました。唐津 では唐津城、曳山展示場、唐津神社を見学してきました。唐津城の天守閣は風が涼し かったですが、遠くの景色にモヤがかかっていて虹の松原がかすんでいました。曳山 展示場は、11月に行われる「唐津くんち」に使われる曳山が展示されていて圧巻で す。1度、唐津くんちに行ってみたくなります。2時間ほど歩いて観光していました が、とにかく唐津は暑かったです。 虹の松原ユースホステルに着いてからは、すぐ前の砂浜で30分ほど泳いで暑さを吹 き飛ばしました。ユースの前の松の林を抜けるとすぐに砂浜になっていて、いつでも 泳げるというのは気にいってしまいました。ユースの外にシャワー室と更衣室もあり ます。 夕食の時は、同志社大の市原君と拓大の人の漫才コンビがおもしろくてあきませんで した。その後、14人(男9人、女5人)で砂浜に行き、花火をやって遊んでいまし た。帰ってきてから、秋篠宮紀子さんによく似た女の子のいる三人組と共にヘルパー さんを巻き込んで、夜の12時過ぎまでえんえんとUNOをやっていました。 <YH情報> 名称:虹の松原YH 交通:筑肥線 虹の松原駅 徒歩5分 定員:56名 費用:素泊まり¥1990、朝食¥510、夕食¥720 感想:ユースのハンドブックには、クーラーと洗濯機マークがないですが、実際に は完備していました。ヘルパーさんが3人いました。食事の時にヘルパーの 女の子が「おいしい?」と聞いてくるので「おいしい、おいしい」と言って あげると喜んでくれます。実際に食事のレベルは高かったです。ペアレント のおじちゃんとおばちゃんはとても気さくな人で、なかなかおもしろかった です。お風呂は、まずまずの広さでした。海が目の前というのはポイントが 高いです。虹の松原駅は無人駅でした。電車の中から眺める虹の松原はきれ いです。(4)8月6日(月) 晴れ \4285
虹の松原駅(08:46)−−(09:50)呼子−−(11:43)波戸岬−−(15:34)鏡山−−虹の松原YH着(16:14) −−海水浴(17:00-18:30) 虹の松原YHには連泊の予定なので、今日は呼子と波戸岬めぐりをすることにしま した。呼子では七つ釜へ行くグラスボートに乗ってみましたが、海底は海藻ばかり でおもしろくありませんでした。七つ釜も船の頭を少し洞窟の穴の中に突っ込むだ けで、今一つ迫力に欠けました。ただ、岩の形は蜂の巣のような形をしていて見事 でした。その後、波戸岬に行ってみましたが、海中展望塔(\515)は高かったです。 自然のの魚があれだけいるというのはすごいと思いました。釣りができたらおもし ろそうです。とにかく暑いので、早々に引き上げてYHに戻ってきました。 それからレンタサイクルで鏡山(283m)へ登ってきました。坂が急なので、登りは かなりきつかったですが、山頂からの虹の松原の眺めは素晴らしかったです。頂上 は公園になっていてとても良いところですが、カップルが多かったです。展望台で アベックに「自転車で登ってきた人でしょ」と声をかけられてしまいました。50 分かけて登った坂道も、下りのダウンヒルはたったの8分間でした。でも下りは最 高に気分が良かったです。 汗をかいたので、YHに戻ってきてから前の砂浜で海水浴を楽しみました。こうい うところは、便利なYHです。 夕食後は、横浜のOLら4人で海辺を散歩し、帰りは真っ暗な松原の中を歩いて帰 ってきました。雑談しながら歩いていたので長くは感じませんでしたが、片道2.5Km は歩いたと思います。 今日は、佐賀で37.7度と、史上2番目の暑さだったそうです。(5)8月7日(火) 晴れ \11540
虹の松原駅(08:46)−−佐賀駅(11:23)−−浦上駅(12:49)−−浦上ヶ丘YH着(13:12) −−長崎市内観光(13:25-17:00) 今日は、半日かけて佐賀から長崎まで移動してきました。(特急かもめ9号を利用) 午後からは、ユースに荷物を置いて、浦上地区を中心に 平和公園→如己堂→浦上天主堂→原爆落下中心地→出島→長崎歴史民族資料館→ 大波止→長崎びいどろ美術館 を見てきました。とにかく暑くて、帽子を持ってこなかったことを後悔しました。 夜は、夕食後にタクシー2台(男3人、女2人)で稲佐山(332m)へ100万ドル の夜景を見にいきました。このYHでやっている夜景ツアーで、多い時にはタクシー 7台にもなるそうです。市電とロープウェイを使うよりもみんなでタクシーを利用 した方が安上がりです。確かに夜景はきれいですが、函館山にはとてもかなわない と思いました。一緒に行った女の子の中に日進(大宮市)に昔住んでいた女子大生 がいてローカルな話で盛り上がってしまいました。 夜景ツアーに参加したので、YHのミーティングに出れなかったのが残念でした。 仕方がないので、ティータイムの時に京都のOLに観光情報を聞いたりして夜11 時すぎまでおしゃべりをしていました。 <YH情報> 名称:浦上ヶ丘YH 交通:市電 大橋駅 徒歩5分 定員:56名 費用:素泊まり¥2100、朝食¥400、夕食¥700 感想:ペアレントのママさんは気さくでおもしろい人です。(決しておばちゃんと 呼んではいけません。ママさんと呼びましょう) クーラー完備のきれいな 部屋です。門限には厳しいです。マンガがたくさんあります。 ミーティングは、長崎の観光案内と割引の効くお店の紹介など、穴場をいろい ろと教えてくれるので、参加しないと損です。また、その後のティータイム では、無料でコーヒーとカステラのサービスがあります。 非常に居心地の良いユースなので連泊する人が多いのが特徴です。(私は 5泊もしてしまいました・・・) ヘルパーは、娘さんのあいちゃんとようこ ちゃんの他にホステラーが、いつの間にか仕事をしているということが多々 ありました。同室の渡辺君は、2日目には既にエプロンをしていましたし、 去年ここに泊まった高山君は、お風呂洗いと電話番をしていたそうです。 ちなみに私は、見送り隊長兼写真係り兼クーラー点検係兼観光案内補助を やっていました。 このYHで知り合った友達が一番多かったし、九州の中で一番印象に残った 楽しいYHでした。みなさんも長崎に来たならぜひ3泊くらいしてみて下さい。 1泊なんてもったいない、最低は3泊しないと・・・ <長崎観光案内 Part1> 平和公園------------シンボルの平和祈念像がそびえるきれいな公園ですが、思 っていたよりも広くはありませんでした。8/9の平和式典の 準備をしていました。 如己堂--------------永井隆博士の記念館と付属の小さな図書館があります。冷 水のサービスが嬉しかったです。 浦上天主堂----------普段は中に入れませんが、早朝ミサに参加すれば中を見る ことができます。とても大きくてきれいな教会です。 原爆落下中心地------原爆落下中心地碑が立っている公園です。 出島----------------ミニ出島として20分の1の模型が作られていますが、ち ゃちな造りに感じてしまいます。 長崎歴史民族資料館--旧出島神学校の建物を利用しています。入場無料。 大波止--------------フェリーターミナルです。高島、伊王島、五島行きの船や 長崎湾遊覧船乗り場になっています。 長崎びいどろ美術館--1階が喫茶店で、2階と3階が美術館になっています。美 術品の販売も行っています。(6)8月8日(水) 晴れ \9176
早朝ミサ(06:00-06:20)−−長崎市内観光(09:35-17:21)−−浦上ヶ丘YH着(17:21) 今日は、朝5時半に出発してYHの14人(男9人、女5人)で浦上天主堂へ早 朝ミサに参加するために行ってきました。教会の後ろの方にひっそりと座り、前 の人の動作をワンテンポ遅れながらまねをしていましたが、初めてのことなので 緊張しました。このYHに泊まったのならば、ぜひ早起きして参加してみて下さ い。それだけの価値があると思います。また、早起きのついでに朝食までの間に 浦上地区を散策してくると時間の有効利用になると思います。 朝は、旅立つ人をみんなで送り出してからゆっくりとYHを出てきました。今日は、 大浦天主堂→グラバー園→どんどん坂→マリア園→孔子廟→東山手洋館群→オランダ坂 →活水女子学院→会楽園→崇福寺→六蛮館→亀山社中→眼鏡橋→松翁軒 をまわってきました。長崎では、今年の8/3〜11/4まで長崎旅博覧会を開催してい て、市内のあちこちが会場となっているため、とてもにぎわっています。また、 市内の各所で無料休憩所があり、冷たい麦茶をサービスしてくれます。暑い中を 歩いているのでこれがとても嬉しいのです。それから、350ml缶入りの「長崎の水」 とうちわを配っていました。 今日の街歩きでは、同じYHに泊まっていた人に合計5人(女3人、男2人)と バッタリ会ってしまいました。それぞれがバラバラに歩いていてもバッタリ会っ てしまうのは長崎ならではのおもしろいことだと思いました。 夜は、YHのめぐちゃん(小1)がじゃれてくるので桃太郎ゴッコをして遊んで いました。とてもかわいい女の子です。ママさんにたい焼きをごちそうになる。 <長崎観光案内 Part2> 大浦天主堂----日本にある天主堂の中で最古のものです。中はそれほど広くはな くて観光用といった感じです。(入場料\250) すぐ隣の大浦諏 訪神社には、表裏に英文と和文で書かれた\30のおみぐじがあり、 おすすめです。 グラバー園----旅博の会場の1つになっていました。(入場料\600) 長崎港の 眺めが最高です。旅博ラッキー3という宝くじを買ってみました が、はずれでした。長崎くんちの映像は迫力があり、一見の価値 はあります。 どんどん坂----グラバー園の出口を出て、左の方へ歩いていきます。観光客には、 ほとんど知られていないオランダ坂があり、お勧めです。 マリア園------どんどん坂の隣にあります。非常にきれいな建物ですが、観光客 は入れません。裏技として、ブザーを鳴らすとシスターが出てき ますので「お祈りさせて下さい」と言うと礼拝堂に入れてくれま す。ただし、くれぐれも失礼のないように! 礼拝の時間は09:00-11:00と14:00-16:00です。 孔子廟--------博物館はおもしろいです。漢文のおみくじがあります。見学料が YH割引で\515→\470になります。 東山手洋館群--オランダ坂の途中にあります。麦茶のサービスをしていました。 入場料は無料。なかなか雰囲気のある建物です。 オランダ坂----こんなものかと思った人は、活水女子学院から唐人屋敷跡に向か って歩いて下さい。入り組んだ坂道が迷路になっていて楽しめます。 活水女子学院--普段だと男は入ることができないのですが、旅博の期間中だけ会場 となっていて入ることがでました。中庭で手品とパントマイムの ショーをやっていたので1時間くらいポケーと見ていました。 会楽園--------チャンポンのおいしいお店です。店構えが立派なので高そうです が、そうでもありません。YH割引で\650→\585になります。 崇福寺--------国宝です。(入場料\150)天和年間の飢餓の時に4石2斗のお粥 を炊いたといわれている大釜があります。 六蛮館--------おみやげもの屋。おじさんがおもしろい人です。雑談をしている と名前を聞かれます。すると皮のネームプレートを作ってくれて、 絵はがきとイラストマップもくれます。何も買わなくても、お店 に入った人みんなへのサービスのようです。 亀山社中------坂本龍馬ファンの人はぜひ行ってみましょう。名物おじさんが丁 寧に説明してくれます。体力のある人は、足を延ばして風頭公園 の龍馬の銅像のところまで行ってみましょう。眺めの良い公園で 特に夕日がきれいです。 眼鏡橋--------満潮時に行かないと中島川の水かさが少なくて貧弱に見えます。 隣のふくろう橋から見るときれいです。夜はライトアップしてい るそうです。中島川には700mくらいの間に12個以上の橋がかか っていますので、中島川遊歩道を歩いてみるといろいろな形の橋 の姿を楽しむことができます。 松翁軒--------文明堂と並ぶカステラの老舗で、YH割引がききます。包装紙に 長崎の古地図を使っていて人気があります。チョコレート入りの カステラ「チョコラーテ」がおいしいです。抹茶カステラもさっ ぱりしていていけます。また端切れを安く(\250)で売っていま すので、自分で食べるにはこれで充分です。 電停「築町」--ここで下りるときには、乗り換え券を忘れずにもらいましょう。 \100得します。 注)YH割引には、浦上が丘YHのスタンプを見せると安くしてもらえるものと YHの会員証を見せれば良いものとがあります。 また、グラバー園近くのびいどろの店「瑠璃庵」でも割引がききます。(7)8月9日(木) 晴れ \2101
早朝ミサ(07:00-07:40)−−平和式典(10:45-11:30)−−長崎市内観光(09:35-17:21) −−浦上ヶ丘YH着(16:23) 今日は原爆の追悼ミサのため、早朝ミサは1時間遅く始まりました。いつもと違 い賛美歌をかなり歌っていました。ただ、取材用のカメラが入っていて雰囲気を 壊していました。 YH恒例の見送り大会では盛り上がりましたが、仲良くなった人たちが1人々去 って行く姿を見ていると連泊者としては寂しくなります。今日は、\800で飢えを しのいでいた渡辺君、静岡の高校生の吾郎君、京大さだまさし研究会の会長・・ などが去っていきました。 平和式典の方は、11:02の黙祷と長崎市長の話だけを聞いて出てきてしまいました。 渡辺君とは長崎駅で別れ、来年もこのYHで同窓会をやろうと約束しました。そ の後、小政君と大政君の3人で会楽園でチャンポンを食べて解散しました。会楽 園の前で同じYHに泊まっていた愛知医大の看護婦さんとバッタリ会ったので、 大政君をひやかしてから、私は、 シーボルト宅跡→諏訪神社→江崎べっ甲資料館→福済寺→日本26聖人殉職地→片足鳥居 とまわってきました。シーボルト宅跡で下村さんに、日本26人聖人殉職地で何 と虹の松原YHで一緒だった市原君と偶然再会してビックリしました。 今日もたくさん歩いたので疲れました。旅博のスタンプラリーはハズレの絵はが き3枚でした。 今日は、YHに高校2年生の異常に元気な女の子がいて、私はなぜか「時任さん」 と呼ばれていました。いつも元気でとてもおもしろい女の子でしたが、私は少し 押され気味でした。(連れのミサちゃんはおとなしい子だったのに・・・) さっちゃん「時任さん、彼女いるの〜」 私 「いないよ〜」 さっちゃん「ラッキー。私キープね。つばつけちゃお〜っと」 私 「・・・・・」 −−−−−−次の日の朝−−−−−− かおりちゃん「時任三郎に似たかっこいい人がいるって聞いたけど誰?」 私 「スイマセン。私のことみたいです・・・」 かおりちゃん「・・・・・」 と言った感じでした。でもなかなか楽しかったです。今日は満室なので私と小政 君の2人がVIPルームで寝ることになりました。ここは、YHの人の部屋で、 食堂の奥の4畳半の部屋でした。悪い部屋ではないのに、ママさんが申し訳ない とビールをごちそうしてくれました。夜はママさん特製の梅酒を飲みながら雑談 をしていました。 <長崎観光案内 Part3> シーボルト宅跡------隣のシーボルト記念館(入場料\100)は新しくてきれいです。 諏訪神社------------ここは、好展望地で眺めは最高です。元祖英文おみくじ(\100) があります。隣の長崎公園の月見茶屋のおはぎは有名です。 江崎べっ甲資料館----べっ甲の製作過程を見学することができます。なぜか、店 内に入るとサイダーの無料サービスがあります。 福済寺--------------亀の台座に乗った高さ35mの観音像があります。フーコーの 振り子が展示されています。 日本26聖人殉職地--記念碑の裏に資料館(入場料\250)があります。クーラー が入っていなくて館内は暑かったです。 片足鳥居------------原爆の爆風で吹き飛ばされて、現在でも片足のまま立って います。私は、シーボルト宅跡からえんえんとここまで歩 いてきました。分かる人には分かる距離です。(8)8月10日(金) 雨のち晴れ \12640
長崎港(11:10)−−出航(12:45)−−福江港(17:05)−−五島三井楽YH着(19:10) 今日は、早朝ミサには行かずに寝ていました。朝方に雨が降っていましたが、昼 からは晴れてきました。またまたみんなの見送りをして10:30頃にゆっくりとYH を出てきました。 五島列島行きの船は12:40出航なので、1時間半前に港に行きましたが、既に整理 券番号は813番で、その15分後には全て売り切れていました。そのため、13:00 発の臨時便も運行されたようです。港まで見送りに来てくれた小政君と分かれて 船に乗り込みます。船内はとにかく混んでいて、甲板や通路に人があふれていて ゴザを敷いて寝ている人も多かったです。船は揺れなくて快適だったのですが、 到着が20分も遅れたため、福江港で予定のバスに乗れずに、次のバスまで40 分も待つことになってしまいました。 ユースホステルのある三井楽町までは、福江港からバスで1時間ほどかかります。 バス停からも徒歩20分もかかるのでボチボチ歩いていたら、地元のおばちゃん に声を掛けられてYHまで車で送ってもらいました。感謝! YHには福江島の観光パンフレットがいろいろと置いてあります。また、YHで 作成したイラストマップはすぐれものです。ミーティングは、巨人の水野投手に よく似た若いペアレントさんが観光案内をしてくれます。ただ、このYHのペア レントさんになって間もないため、細かい質問をすると「わからない」と言われ てしまいます。下調べは自分でやっておきましょう。 <YH情報> 名称:五島三井楽YH 交通:福江港から三井楽行きバスで65分 三井楽中学校前下車 徒歩20分 定員:100名 費用:素泊まり¥1900、朝食¥450、夕食¥700 感想:お風呂は広いですが、時間が遅くなるとぬるくなります。クーラーはつい ていますが、電力の関係で「弱」しか使えません。バス停から遠いのが難 点です。布団が古かったです。ファミコンと卓球台とグルーブとバットが あります。レンタサイクルが2台あります。日本で2番目に宿泊者の少な いYHだと言っていましたが、この日も9人(男7人、女2人)だけでし た。ヘルパーさんは3人いましたが、1日に1個は食器を割っていました。 部屋から見える漁火はとてもきれいです。(9)8月11日(土) 雨のち曇 \1520
高浜(09:30-15:05)−−五島三井楽YH着(15:34)−−夏祭り(19:20-21:45) 午前4時頃に毛布の中に足を突っ込んだらゲジゲジに右足の中指をかまれて目が 覚めてしまいました。朝から雨がパラついていましたが、早渕君と2人で高浜海 岸へ行って泳ぐことにしました。浦上ヶ丘YHで一緒だった下村さんがいて、彼 はバイクで島内観光をすると言っていました。 高浜海岸はとてもきれいな遠浅のビーチで、人も少なくて静かな海水浴場です。 満潮だと砂浜がほとんどなくなり、干潮になると水辺がかなり先に行ってしまい ます。非常に遠浅なので背の立たない深さに行くには、かなり沖まで行かなくて はなりません。とても良いところで気にいってしまいました。海の家が3軒あり ました。 今日は、三井楽町の夏祭りのため、YHのみんなでぞろぞろ歩いて花火を見に行 きました。夜店は少なかったですが、田舎のお祭りと言った雰囲気が出ていて良 かったです。かき氷がものすごい大盛りで\100というのには驚きました。あと、 わた菓子\100など安くて良心的でした。花火大会は30分間でしたが、すいてい るので特等席で見れて大満足でした。帰りに流れ星を見つけましたが、星もきれ いなところでした。 今日の昼間に高崎海岸に泳ぎに行った大野さんと小池さんの話によると2人だけ のプライベートビーチだったそうです。帰省ラッシュに巻き込まれて、船のチケ ットが取れずに、YHに来れなくなった人が何人かいたそうです。 <福江島観光案内> 高浜--------島内一の海水浴場。遠浅で緑に囲まれた白い砂浜。コバルトグリ ーンの美しい5色の海です。 高崎--------YHのプライベートビーチ。さくら貝やいろいろな色の貝を拾うこ とができます。熱帯魚も見ることができます。 由良ヶ浜----YHより最も近い海水浴場。遠浅の砂浜です。キス釣りができます。 嵯峨ノ島----三井楽半島西方の海上にうかぶ小島。海から見る火山海蝕崖は見る 人を驚かせます。 大瀬崎断崖--白亜の灯台があります。100〜160mの高さの断崖が約20Kmも続きます。 堂崎教会----明治12年に建てられた五島最古の教会。キリシタン資料館になって います。島内には他に15個の教会があります。 #10月〜3月までの冬場はイカ釣りができるそうです。(10)8月12日(土) 晴れ時々雨 \2765
高浜(09:20-12:30)−−堂崎天主堂(14:14)−−五島三井楽YH着(15:30)−− サンセットクルージング(18:45-19:35) 今日もYHの人4人で高浜海岸まで泳ぎに行きました。バスで片道\360のところ を、タクシーを使ったら1人当たり\280と安かったです。午前中は、すごく良い 天気で泳いでいて気持ちが良かったです。ところが、午後から急に大雨となって しまい、たまたま泳ぎに来ていたヘルパーさんの車でYHまで送ってもらいまし た。すると、YHの方は晴れていて、雨が降っていたのは高浜だけだったようで す。高崎海岸と由良ヶ浜で泳いでいた人は、1日中晴れていたと言っていました。 その後、午後からヘルパーさんの車で堂崎天主堂までドライブをしてきました。 福江島にはきれいな教会が多いので、教会めぐりをするのも良いかと思いました。 夕方、貝津港から船に乗り、サンセットクルージング(\1800)に行きました。 晴れていたので嵯峨ノ島沖に沈む夕日はとてもきれいでした。また、船のスピー ドが28ノット(52Km/h)もあり、速かったです。 日に焼けた肌が、お風呂でしみました。福江島では、きれいな海で泳ぐことが目 的だったので、大満足です。時間があれば、大瀬崎灯台まで行ってみたかったで す。(11)8月13日(日) 晴れ \12482
福江島(10:40)−−出航(12:00)−−長崎港(16:38)−−浦上ヶ丘YH着(17:20) ゆっくりとYHを出てきましたが、出航1時間半前で余裕でチケットが取れてし まいました。整理券番号は、41番でした。五島のおみやげを宅急便で家に送り ました。船は行きに比べて、帰省ラッシュ前のためかすいていました。揺れが少 ないので、備え付けのゴザを甲板に敷いて昼寝をしていました。気持ちよかった です。 今日もまた、浦上ヶ丘YHに泊まってしまいました。五島で一緒だった早渕君が 一足先に来ていました。お盆のためか、常連さんがかなりいて盛り上がっていま した。今日は、ちょうど私の23歳の誕生日だったため、夜に12人くらいで誕 生パーティーを開いてもらいました。 明日、軍艦島のツアーがあると聞いて、予定を変更して連泊することにしました。 このツアーの噂は常々聞いていましたので、予定を変更しても参加する価値があ ると思っていました。このツアーは、年間3〜4回しか行われないそうなので、 非常にラッキーでした。(12)8月14日(火) 晴れ \6606
長崎港(10:00)−−高島(11:00)−−軍艦島(11:30-14:00)−−高島(14:00)−− 長崎港(15:30)−−長崎観光(15:30-19:15)−−浦上が丘YH着(19:15) 今日は、いよいよ軍艦島ツアーです。隊長の龍太郎さんの説得もあり、女の子5 人を含む20人の大所帯となりました。まずは、長崎港から船で1時間の高島へ 渡り、そこから漁船をチャーターして軍艦島へと向かいます。この島は、1970年 に閉山された人工島の炭坑で、今は廃墟となっている無人島です。東京ドーム2 個分ほどの敷地に1万人もの人が住んでいたというから驚きです。狭い土地を有 効利用するために、すきまなく建物がひしめきあっています。当時の小学校、病 院、映画館、アパートの跡がそのまま残っていて、ちょっとしたゴーストタウン になっています。今にも崩れ落ちそうな建物の中を探検したり、真っ暗な地下道 を通って行ったりと迫力ものでした。この島の周りには要塞のように高い壁に囲 まれているため、遠くから見ると軍艦のように見えます。そのため「軍艦島」と 呼ばれていますが、正式名称は「端島」と言います。現在では、まず人が寄りつ かない無人島なのです。最後に歩いて島の外壁の上を1周しましたが、改めてす ごい島だと思いました。本当に貴重な体験ができてラッキーでした。写真を取り まくってきましたので、興味のある人には見せて上げます。軍艦島ツアー参加者 の集まり(飲み会)も東京であるとのことなので、そちらも楽しみです。 軍艦島からの帰りの船が、何と海上保安庁の船に捕まってしまいました。どうも、 船の営業免許の期限切れと定員オーバーとのことでした。我々は、写真を取られ 住所、氏名、電話番号を書かされて解放されました。別に私たちが捕まったわけ ではないので良かったですが、船のおじさんがかわいそうでした。 長崎港に着いてから、みんなで六蛮館のおじさんのところへ軍艦島へ行ってきた ことを報告に行ってきました。その後、亀山社中、眼鏡橋、松翁軒とまわってY Hに帰ってきました。お盆の時期だったので、街のアチコチで爆竹をバンバン鳴 らしていて派手でした。 明日の8/15は、精霊流しがあるので見学していきたかったのですが、これ以上こ こに連泊すると抜けられなくなりそうだったので、明日旅立つことにしました。 夜は、ママさんに誘われてスイカをご馳走になりながらおしゃべりをしていたの で、今日も寝るのが遅くなってしまいました。(13)8月15日(水) 晴れのち曇 夕方雨 \4916
長崎駅(10:28)−−熊本城(13:50)−−阿蘇駅(18:00)−−阿蘇YH着(18:20) 今日は、YHの前で記念撮影をしていたら時間がなくなってしまい、予定の電車 に乗り遅れてしまいました。そのため、阿蘇山の展望が素晴らしいという大観望 に行くのをあきらめて、熊本見学をすることにしました。 熊本城を1時間くらいかけて見学しましたが、さすがに立派で見応えがありまし た。また、市電にも乗ってみましたが、バスのようで今ひとつでした。次回は、 水前寺公園にも足を延ばしてみたいと思いました。 阿蘇へ行く豊肥線は7/2の大雨で宮地駅と緒方駅の間が不通になっているようで す。豊肥線は3両編成のディーゼルカーで、山越えの時に2回もオーバーヒート して止まってしまいました。しかし、立野駅のスイッチバックを見ることができ るし、とても景色の良い路線なのでおすすめです。途中で夕立にあい、内牧駅と 宮地駅の間で運転を見合わせてしまったので、内牧駅で40分も足止めをくって しまいました。雨に弱い列車です。 夜になると、落雷のため、YHの水が断水していました。この辺は、水をポンプ アップしているためです。 <YH情報> 名称:阿蘇YH 交通:豊肥本線 阿蘇駅 徒歩16分(1.3Km 登り坂) 定員:60名 費用:素泊まり¥1800、朝食¥400、夕食¥600 感想:駅から結構歩くので疲れます。庭に阿蘇山の火山灰がうっすらと残ってい ました。お風呂は広いです。クーラーがないので、ミーティングルームだ けでも入れて欲しいです。食事は、近くの食堂まで歩いて食べに行きます。 ミーティングは、ペアレントさんのおじいさんの観光案内ですが、ギャグ がおもしろいので、必ず聞きましょう。とてもためになる情報が得られます。(14)8月16日(木) 晴れのち曇 夕方雨 \8148
阿蘇駅(08:39)−−草千里(09:10)−−杵島岳(10:46)−−中岳火口(11:40)−− 阿蘇駅(13:50)−−高森駅(16:15)−−高千穂(17:21)−−YH大和屋着(17:40) 朝日のきれいなポイントがあり、目の下の雲海がすごいと聞いていましたが、寝 坊して見にいくことができませんでした。標高の高いところにあるYHなので、 朝方は少し涼しかったです。 阿蘇山に向かうバスは右側の席に座ると、米塚や外輪山を良く眺めることができ ます。まず草千里でバスを下ります。風が涼しくて気持ちが良いので、牛のフン さえなければ1日中ねっころがっていたいところです。この場所から阿蘇中岳の 火口が目の高さで見れます。近くに火山博物館があり、入場料は高め(\820)で したが、展示はなかなかおもしろかったです。特に6面マルチスクリーンの阿蘇 の映像は迫力があります。 それから、一番右端のドライブインの遊歩道を登っていくと、杵島岳(1270m)の 山頂に着きます。杵島岳の山頂は1面、草原になっていて展望も最高です。特に 阿蘇山の噴煙と、草千里がウルトラマンの顔そっくりに見えるところは、ぜひ チェックしておいて下さい。また、杵島岳の火口では、牛が草を食べていて浅い ように見えますが、下りてみると大変です。ここは、ほとんど人が来ない穴場で 、展望が本当に素晴らしいので、阿蘇で1番良かったところです。昼寝に最適 です。杵島岳からの下りはかなり急なので勢いがつくと止まらなくなるので注意 が必要です。 阿蘇人工スキー場を通って阿蘇中岳の火口に向かいます。ロープウェイ(\820) を使うよりも、遊歩道を歩いて登ることをお勧めします。(徒歩20分) 火口はすごいのですが、人も多いので砂千里へ行くことをお勧めします。ここは、 映画「里見八犬伝」「乱」のロケにも使われた場所で、砂の平地です。丘の上の 方に登ると人も全くいなくて眺めも最高です。ただし、火山灰に足をとられない ように注意しましょう。 立野駅からの南阿蘇鉄道は、たまたまトロッコ列車に当たってしまい混んでいま した。途中で、鉄橋やトンネルがあったりして、ゆっくりと進んでいく様子は、 まるで遊園地のようでした。ところが途中で夕立にあってしまい、車掌さんがお 客さんに傘を配っているのには笑ってしまいました。列車の中で傘をさして乗る なんて良い経験をしました。 YH大和屋は、旅館の一部をYHとして開放いるので、YHというより旅館に泊 まっているのと変わらずにとても良かったです。旅館の方は満員のようでしたが、 YHの方は、他に女の子が4人と全部で5人だけでした。 夕食後は、近くの高千穂神社で夜神楽があるというので、5人で見にいきました。 パンフレットを読まないとストーリーはわかりませんが、なかなかおもしろかっ たです。 虹の松原YHで一緒だった女の子がいて、10日ぶりの再開に思わず盛り上がっ てしまいました。あれから国東半島の方をまわってきたそうですが、良くここで 再開したものだと驚いてしまいました。 <YH情報> 名称:YH大和屋 交通:高千穂線 高千穂駅 徒歩12分(700m) 定員:100名 費用:素泊まり¥2100、朝食¥400、夕食¥700 感想:部屋は旅館のお客さんと同じ建物で、私は4畳半の1人部屋でした。TV 付きだし、畳の部屋は久しぶりだったので嬉しかったです。お風呂は4階 にあり、広くて眺めも良かったです。ここは、食事が良いと評判のYHで すが、噂とおりに豪華でした。今までに泊まったYHの中では1番だと思 います。これだけでも泊まってみる価値のあるYHだと思います。(15)8月17日(金) 晴れのち曇 夕方雨 \5750
高千穂峡(08:45)−−高千穂駅(10:52)−−延岡駅(11:56)−−青島(14:45)−−YH青島(16:25) 朝、雨が降っていましたので心配していましたが、小降りになってきたので高千 穂峡まで歩いていくことにしました。YHで一緒だった女の子たちはみんな高千 穂峡は観光済みとのことなので、仕方なく1人でボートに乗りました。(\1000/ 40分) ピーク時は、2時間待ちになったりするので、ボートに乗りたい人は早 めに行くと良いかと思います。夏の間は、07:30-17:20まで営業しています。 その後、遊歩道を歩きましたが、ガイドブックの写真と全く同じ景色の高千穂峡 を見ることができます。 高千穂神社の樹齢800年の杉など、参道の景観は見事でした。曇っていても蒸 し暑いので、歩いていると汗がダラダラと出てきます。 南宮崎駅からは、またトロッコ列車に乗ってしまいました。今度は雨に振られは しなかったですが、結構揺れたので乗り心地はいまひとつでした。宮崎では「食 と緑の博覧会」をやっていましたが、素通りしてしまいました。 YHに荷物を置いてから青島まで行ってきましたが、雨がザーと振ったりやんだ りで、風も強くて観光どころではありませんでした。でも、鬼の洗濯岩は見事で 自然の力の偉大さに驚かされます。天気が悪いので、青島の好展望地である堀切 峠へ行くのはやめにして、YHに帰ってきました。 夜に、YHのすぐ前の「子どもの国」で花火大会があり、間近で見ることができ ました。 <YH情報> 名称:YH青島 交通:日南線 子供の国駅 徒歩5分 定員:100名 費用:素泊まり¥2000、朝食¥400、夕食¥650 感想:お風呂は1つしかなく、男女が40分おきに交互に入ります。雑談室は広 くはないですが、大型TVとマンガがおいてあります。ミーティングは、 この周辺の観光案内ですが、ペアレントさんもホステラーと雑談しながら やっているので今一つパッとしません。冷房が夜中に止まります。典型的 な大人数型YHで、10人部屋でした。建物の内装はビルのようです。(16)8月18日(土) 晴れ \6940
青島日の出ツアー(05:20)−−さぼてん園(08:50)−−宮崎駅(12:50)−−鹿児島駅(15:10)−− 桜島YH(15:45) このYHで行っている青島への日の出ツアーに参加しました。早朝04:45に起きて、 9人(男7人、女2人)で歩いて青島まで日の出を見にいきました。日の出は05:40 でしたが、雲があったため太陽が見えたのが06:00頃でした。 今日は、バスに乗ってさぼてん園まで行くことにしました。運賃は少し高めです が、日南海岸の眺めは良いのでバスに乗ってみる価値はあります。座席は左側が 眺めが良い(海側)です。さぼてん園は、山一面にさぼてんが植えてあって見事 です。丘の上は、風が気持ちよく眺めも良かったです。さぼてんのアイスを食べ てみましたが、さぼてんの味はしませんでした。他にも、さぼてんのお茶、漬物、 ピクルス、お茶漬け、ステーキとあらゆるものがありました。ただ、さぼてんの ジュースだけは飲む気がしませんでした。 日南海岸は日差しが一段と強烈で暑かったです。泳いでいる人がうらやましかっ たですが、五島の海の方がきれいでした。時間があれば、鵜戸神宮や都井岬まで 足を延ばしたかったです。青島名物のういろうを買おうと思ったら、日持ちがし ないというのであきらめました。 日豊本線で国分を過ぎたあたりから、桜島が見えてきます。電車の窓から見てい たら、噴煙がモクモクと上がっていき、すごいなあと見ていたら、薄黒いベール が徐々に下りてくるみたいに、たちまち空が暗くなってきました。鹿児島市内に 着いたときには案の定、火山灰の嵐で、みるみるうちに腕やバッグが灰色になっ てきて、目に入ってくる灰で涙が止まらなくなりました。走っている電車の中ま で入ってくるほどです。街の中も灰だらけで、草木や建物、車など全てが白っぽ く、ほこりっぽくて予想以上にすごいところでした。 桜島へのフェリーは、¥100(所用15分)で、10分毎に24時間運行して いるすぐれものです。桜島に着いてもまだパラパラと雪のように灰が振ってくる ので、傘をささないと外を歩けません。車が横を通った後は、灰が舞い上がって 何も見えなくなります。地元の人はマスクと帽子をしていました。YHに着くま でには、服はドロドロ、口の中はジャリジャリになってしまいました。この火山 灰は、夜中まで止まることなくシンシンと降り続いていました。 YHには、12人(男8人、女4人)と泊まっている人は少なかったです。自転 車で旅をしている人は今日の火山灰に、もう2度と来たくないと言っていました。 屋久島で18日間キャンプをしながら猿の生態調査などのフィールドワークをし ていた立命館大学の探検部の人がいて、話を聞いていておもしろかったです。次 回は、屋久島にも行ってみたいと思いました。また、同室の人で私たちのすぐ後 に軍艦島へ行ったという人がいて、その話で盛り上がってしまいました。海上保 安庁に捕まった私たちのグループのことは有名になっているようでした。 <YH情報> 名称:桜島YH 交通:桜島桟橋 徒歩7分 定員:100名 費用:素泊まり¥2000、朝食¥400、夕食¥600 感想:鹿児島市内にあった鹿児島婦人会館YHがなくなってしまったので、この 辺ではここに泊まるしかないようです。そのため屋久島に行く人の基地に なっているようです。一緒に泊まっていた女の子達もこれから屋久島に行 くと言っていました。 部屋は、8人部屋で、奥に3畳くらいのスペースにTVが置いてあってく つろげます。クーラーは、17:00に自動的に入ります。ペアレントさんとは 受付の時にしか会いませんでしたが、公営のYHのためか事務的な印象し か受けませんでした。建物自体はとてもきれいなので、合宿などには最適 だと思います。朝食は、ご飯ではなくてパンなので足りない人もいるかと 思います。食器洗いなどの後かたづけはありませんでした。(17)8月19日(日) 晴れ \2220
黎明館(10:00)−−城山(11:40)−−西鹿児島駅(13:32)−−(17:55)博多駅(21:11) まだ、昨日からの灰がパラパラと振っていました。朝刊を見てみると昨日の噴火 は新聞にも載るほどのすごいものだったらしいです。今年100回、101回目の爆発 で、鹿児島市内では今年2回目の「振灰対策本部」を設置したほどだったそうで す。ロードスィーパー46台、散水車38台を全車フル出動して回収にあたって も間に合わなかったほどだったそうです。たまたますごい日に鹿児島に来てしま ったわけですが、貴重な経験となりました。 今日も桜島が噴火したらしくて火山灰があちこちで振っていて、市内はもうもう としていました。城山(107m)の展望台へ行ってみると、市内がもうもうとして いるのが良くわかりました。晴れているのに火山灰で曇っているようで、桜島の 勇姿を見ることができずに残念でした。鹿児島の市電は\150でしたが、やはり長 崎の市電\100にはかなわないと思いました。 鹿児島ラーメンは、スープがこってりとしていておいしかったです。 博多行きの特急有明92号は臨時列車のためすいていて良かったです。博多からは、 あの有名な「ムーンライト九州」という京都行きの夜行で帰る予定でいました。 自由席が2両、指定席が2両の4両編成のため、博多駅に早目に来たのですが、 2時間前の時点で並んでいる人は7人くらいでした。1時間前に並べば充分に座 れるとは思いますが、座れなかった人も通路にかなりいました。 ホームで並んでいるときに、大阪のおばちゃんや横浜の少年や都立医療技術短大 の女の子たちと雑談をしていたので退屈はしませんでした。ムーンライト九州は シュプール号の車両を使っているので、リクライニングする良いシートでした。 大垣夜行などとは比べ物にならないくらいのすぐれものです。最後尾に展望車が ついていて、行ってみると眺めは良かったです。24:00に車内の照明が落ちてい ました。隣に座った高校1年生の鉄ちゃんとはすっとおしゃべりをしていました が、さすがに鉄道に関しては詳しくてためになりました。(18)8月20日(月) 晴れ \2180
(08:04)京都駅(08:15)−−(09:23)米原駅(09:33)−−(11:46)豊田駅(12:24)−− (15:27)熱海駅(15:39)−−東京駅(17:28)−−池袋駅(18:10)−−指扇駅(20:31) 博多駅で知り合った女の子4人組(のんちゃん、あきちゃん、うるちゃん、やま ちゃん)と共に各駅列車をひたすら乗り継いで東京を目指しました。途中、結構 混んでいて座れない時もありましたが、ずっとおしゃべりをしていたので退屈し ませんでした。米原からは座れましたが、5人でひたすら「大貧民」をやって盛 り上がっていたので、あっと言う間に東京に着いてしまいました。博多から東京 まで20時間もかかるので暇つぶしをどうしようかと思っていただけに、みんな でワイワイやりながら帰ってこれたので楽しかったです。旅先でいろいろな人と すぐに友達になれるのは1人旅ならではだとつくづく思いました。 帰りに池袋で夕食を一緒に食べて、また会おうと約束をしてわかれました。みん なと分かれて1人で埼京線に乗っていると急に眠くなってきました。昨日の13:30 に鹿児島を出発して、えんえん31時間かけて大宮までたどりついたわけです。 これだけ電車に乗りっぱなしというのは、自己最高記録ですが、とにかく疲れま した。<DATA>
総費用 ¥130067(17泊18日) 九州ワイド周遊券 ¥23590 宿泊費 ¥47030(15泊) 食事代 ¥7747 交通費 ¥18135(バス、船代) 観光費 ¥10845 ジュース代 ¥4340(43本) アイス代 ¥601(7本) 旅行貯金 ¥400 おみやげ代 ¥14223 コインロッカー代 ¥800 洗濯代 ¥700 その他 ¥1656(通信費など) 交通費とは周遊券で乗れるJR以外の乗り物に乗ったときにかかった費用で す。例えば、福江島行きの船代は2等で4280円(往復)です。軍艦島に行 ったときの漁船のチャーター代などの費用は2000円でした。路線バスにか なり乗ったのが高くついた原因かもしれません。阿蘇から高千穂に行くバスは 片道1240円、高千穂鉄道は私鉄のため延岡まで1260円かかりました。 また、暑かったためジュース代が予想以上にかかりました。それでも、18 日間で13万円で済んだので、まずは満足でした。<終わりに・・・>
今回の旅行は18日間(九州内14日間)でしたが、とても短く感じました。 それだけ良いところが多くて飽きさせないところでした。特に前半の長崎が予 想以上に良かったため、浦上ヶ丘YHで力を使い果たしてしまったかのように なりました。実際、これだけ楽しんだのだからもう帰ってもいいやと思うくら いでした。 今回は、1人旅でしたが、いろいろな人と知り合えてとても楽しかったです。 グループ旅行だとこうはいかなかったと思います。特に浦上ヶ丘YHでは長崎 という地の利のためかたくさんの友達ができましたし、とても良いYHにめぐ り会うことができました。仲良くなった人達はこの旅行記中になるべくたくさ ん登場させましたが、他にも載せきれなかった人がたくさんいました。 ここで、今年の九州旅行ベスト10を発表します。 1)軍艦島(無人島)ツアー 2)浦上ヶ丘YH 3)長崎の街 4)五島(福江島)での海水浴 5)阿蘇山(杵島岳の展望) 6)桜島の火山灰 7)高千穂峡 8)青島(鬼の洗濯岩) 9)虹の松原 10)三井楽町の花火大会 ・夜行列車の強行軍 ・YH大和屋の食事 ・雨のトロッコ列車 あげているときりがないほど、とても楽しい旅行でした。特にたくさんの友 達が全国にできたことと、再開の約束をしてきたみんなとまた会うのがとても 楽しみです。普段あまり住所交換をしない私でさえ、手帳には22人(男13 人、女9人)のメッセージが書かれています。せっかく旅先で知り合った友達 ですから大切にしたいものです。 次回は、今回行けなかった南九州と屋久島へもぜひ行ってみたいと思います。 また、長崎はすっかり気にいってしまいましたので、来年の春にでもまた行っ てみたいと思っています。 九州はとても良いところですよ!<後日談>
九州から帰った後に、知り合った人達で京都・浜名湖・新潟・神奈川等で毎 年のように集まって騒いでいます。結婚したり、就職したりしてメンバーも全 国に散らばっているため最近は、なかなか集まれませんが・・・。それでも、 旅先から絵葉書は良く書いたりしています。 長崎、鹿児島には、その後5回くらいは訪れています。南九州はだいたい制 覇しましたが、屋久島に行けていないのが現在の心残りです。