〜 流氷を見にいったよ編 〜 初めに…… 冬の北海道は、ニセコにスキーに行って以来で観光するのは初めてです。今回の旅行の目的 は、流氷を見ることとスノーモービルに乗ることでした。また、寒がりの私としては、冬の 北海道がどれほど寒いのかという恐い物見たさもありました。格好良く言えば、大好きな北 海道の違った顔も見てみたいと思ったからです。 <日程表> 1992年 2月21日(金) 寝台特急「はくつる」(PM10:42大宮駅発) 2月22日(土) 層雲峡YH 01658-5-3486 2月23日(日) 船長の家 0152-54-3647 2月24日(月) 〃 2月25日(火) 寝台特急「はくつる」 2月26日(水) AM7:40本厚木駅着→会社へ出勤! 2月21日(金) 今日で1ヶ月続いた会社のサービス実習も終わりのため、お世話になっていた大宮サービス ステーションのみんなが送別会を開いてくれました。9時くらいまで飲んでいてそれから急 いで家に帰ってからの出発になり大変でした。今回は、北海道旅行定番の寝台特急「はくつ る」です。もう少し遅い時間に「北斗星」があってくれたらと思いつつ、会社が終わってか らの出発となるといつもこれになってしまいます。電車3段式寝台のため非常に狭いのです が我慢することにします。今回は下段でしたが、窓があるので思っていたよりもマシでした。 途中でふぶいてきたころは、ドアから粉雪が車内にまっていました。ドアの内側にも雪がこ びりついています。(通路ではなくて連結部なので心配はいりません)雪国への旅の感傷に ひたりつつ寝ることにしました。 2月22日(土) 青森駅で津軽海峡線に乗換えます。快速「海峡1号」の指定席は朝早いためか思ったよりも すいていました。車内は、20℃程あって暖かいです。函館は小雪で、いよいよ北海道とい う感じです。札幌行きの特急「北斗5号」は、そんなに混んでいなくて良かったです。途中 からふぶいてきて、前も良く見えなくなり線路も雪で埋もれてしまっているのに良く走るな あと思いました。札幌からの旭川行きの特急「スーパーホワイトアロー」は、満員でした。 雪の中でも時速130Kmで走る列車です。旭川では、−4℃(4時現在)で、さすがに寒 かったです。旭川から層雲峡行きのバスに乗ります。69Kmを2時間かけて走り、片道1 800円です。旭川駅始発ですが、途中の上川駅からでも十分座れそうでした。夕方5時に は外は暗くなってきます。 今日の宿は、層雲峡にある2軒のYHのうちの1軒の層雲峡YHです。このYHは、銀泉閣 YHよりもバスターミナルから歩きます。荷物が重いと坂が少しきついかもしれません。こ の時期は、層雲峡氷爆祭り(明日が最終日だった)をやっているので夜にYHのみんなと見 に行きました。そんなに大規模ではありませんがライトアップされた氷の彫刻がとてもきれ いです。花火も上がったし、氷のつららトンネルやすべり台も良かったです。気温は−9℃ ですが、風があると粉雪がまってとても寒かったです。その後、YHの隣のプリンスホテル 朝陽亭の7階にある展望風呂(温泉、600円)に入りに行きました。ちょうど、お風呂か らライトアップされた氷爆祭りの会場が見おろせてきれいです。YHでは、10時半からミ ーティング(観光案内)があったみたいでしたが疲れていたので参加しないで寝てしまいま した。 2月23日(日) 朝は、ふぶいていてバス停まで行くまでがものすごく寒かったです。でも、途中で千円札を 拾ってしまい、バス代がういてラッキーでした。YHで一緒だった人と網走まで同行しまし た。網走に着いて、楽しみにしていた流氷船乗り場に行ってみると、な、な、なんと流氷は、 はるか30Km沖合いで流氷船ではみれないことを知ってショック!ショック!ショック! でした。しようがないので予定を変更して天都山へ行くことにしました。山の上からなら、 流氷が見えるかもしれないという淡い期待を抱いたからです。(ちなみに観光案内所のお姉 さんに、網走刑務所は行ったことあるのでそれ以外におもしろいところはない?と聞いてみ ると、凍った湖での釣りか能取ランドをすすめられました。)というわけで、網走駅前から バスに乗って天都山へと向かいます。バスの本数が少ないので注意が必要です。天都山に着 き、展望台から望遠鏡をのぞいて見ますがかすかに流氷らしき帯がはるかかなたにみえるだ けで期待はずれでした。そこで、山頂にある流氷館に入り−16℃の中に展示してある流氷 を見て我慢することにしました。ここには、クロスカントリースキーの無料レンタルがあり ます。流氷館は、4時半で閉館ですがバスを待つ間寒いので、中で待たせてくれます。これ はありがたかったです。本日の宿「船長の家」には、網走駅から17:50に無料送迎バス があります。2台のマイクロバスに20人ほど押し込められ50分くらいのドライブになり ます。 本日の宿「船長の家」は、低料金のわりには夕食が豪華なことで有名で、最近ではフジテレ ビの取材を受けたことでも有名です。私は夏に1度泊まり、サロマ湖釣ツアーに参加したこ とがありますが、そのときはとても楽しかった思い出があります。冬に泊まるのは始めてで、 今回の目的はカニとスノーモービルでした。夕食はさすがに豪華で、カニずくしです。ズワ イガニにタラバガニがまるごととホタテ料理etc…と、とにかくおかずの量もすごくて食べる のに1時間以上かかります。これだけでもここに泊まる価値があります。建物も夏に来た頃 に比べてて増築されていて食堂もきれいになっていました。 夜は、明日のスノーモービルのためのビデオ講習と、みんなでトランプと雑談をしながらす ごして楽しかったです。夜中は暖房が暑くて良く眠れなかったです。 2月24日(月) いよいよ本日は、氷のはったサロマ湖で1日遊べるツアーに参加します。ツアー参加費は、 昼食がついて4000円と格安です。原則として連泊者対象ですが、人気があるためか26 人(男12人、女14人)もの参加がありました。まず、スノーモービルに引っ張ってもら うパラセーリングです。風の関係により飛べなかったりするので微妙なところがあります。 今回は特に人数が多かったため2チームにわけていましたが、残念ながら後半組の私達は風 の関係で、午後にもう一度トライすることになり午前中は断念しました。午後に良い風が吹 いてくれることを祈りつつスノーモービルにチャレンジします。エンジンは、250ccと 大きく結構スピードもでて、慣れてくると操作も簡単(ギアはなくて原チャリと同じ)で快 適です。そこで、みんなでサロマ湖を横断して海まで流氷を見にツーリングに出発しました。 これは、最高に気持ちよかったです。海岸に出てみますがやはり流氷はありませんでした。 話によるとオホーツク海には1度接岸したらしいですがまた風で沖に流されてしまったらし いです。後2〜3日で再接岸するだろうとのことで残念でした。海岸には接岸したときの流 氷の塊がごろごろしていました。それを海に放り投げて「流氷だ〜、流氷だ〜」と叫んでい ましたが、いまいちむなしいものがありました。今度こそは絶対流氷を見てやると心に決め オホーツクを後にしました。その後、4輪バギーに乗りましたがギヤチェンジができないた め3速固定で乗りました。スノーモービルよりも小回りがきいてこれもまたおもしろかった です。午後になりなんとか飛べそうな感じになってきてついにパラセーリングをすることが できました。ロープの長さも100mあるため上空70mくらいまであがり本当に景色も良 く気持ち良かったです。着地も難しくなくふわっと地面に下りられます。これはまたやって みたいです。その後、スノーモービルでチーム対抗リレー(レース)をやったり、コースで 検定をしたりして丸1日楽しめました。これで4000円は安いです。 夕食は、連泊組だけ別の部屋で特別メニューでした。東京や大阪で飲み会も開かれるそうで、 ツアー参加者の親睦もはかれそうです。夜は、同室の4人で一杯飲みつつおしゃべりしてい ました。 2月25日(火) 荷物を宅急便で送り、身軽な格好で帰ることにします。朝の網走駅行きのバスは、札幌行き の特急「オホーツク」にきわどい時間での接続で、これに乗り遅れるとその日のうちに家に 帰れなくなるだけに「がんばれ運ちゃん、雪に負けるな!」と祈りながら乗っていました。 網走駅に出発5分前に着いてダッシュでホームにかけつけぎりぎり間に合ってホッとしまし た。その後、札幌、函館と列車を乗り継いでいって青森21:31発の寝台特急「はくつる」 で東京に帰ってきました。26日の朝7:40に本厚木駅に着き、そのまま会社に出勤して 今回の旅は無事終了しました。冬の北海道は、1歩間違うと帰ってこれなくなることがある のでヒヤヒヤものでした。流氷がみれなかったのは心残りでしたが、短いながらもいろいろ 楽しめて有意義な旅でした。冬の北海道もなかなかいいものですよ! 終わりに…… 今回残念だったのは、流氷を見ることができなかったことです。これはタイミングと運しか ないのでまた次回にチャレンジしたいと思います。でも、「船長の家」でたらふくカニを食 べられたし、念願のスノーモービルもできたことだし、とても楽しかったです。特にパラセ ーリングは気持ち良かったのでまたやってみたいと思いました。夏の北海道ばかりではなく 冬の北海道もなかなか良いものですよ! <決算報告> 北海道ワイド周遊券 23,480 交通費 22,570 宿泊費 11,315 食事代 4,560 観光費 10,340 おみやげ代 1,000 その他 910 ────────────────────── 合計 73,175