いま、ネパールでは水事情が大変厳しい状況にあり、親子が毎日の日課として川から汲んだ水を40分もかけて家まで持ち帰ります。
ゆりかご幼稚園では、彼ら親子の負担を軽減出来るようにと、ネパールに井戸を寄贈することといたしました。
2009年7月から各種集会の度に寄付を募り、2017年6月、目標額に達したのでこれを財団法人アジア友の会を通じてネパールに寄付しました。
このほど、ネパールのネワール族集落にゆりかご幼稚園が寄贈した井戸が完成し落成式が行われました。
ネパールから喜びの声と感謝の便りが届き、落成式の様子が写真で送られてきました。現地の喜びの様子をご覧ください。
(写真はクリックすると拡大します)
ソウドゥル地区の様子
ネパールの古都のひとつ、バクタプール市の中心よりわずか5キロほどのエリアに位置するネワール族の集落です。
この地区の人々は皆、農業が生業の人々で、現金収入があまりない中で生活を送っています。これまで、地区の中に井戸はなく、人々は片道30分歩いて川に水を汲みに行くか、40分歩いて湧水を汲みに行くことで日々の水を得ていました。しかし、湧水も乾季になると朝の4時に汲みに行っても汲むことが出来ないほどの水量の時も多々あるし、川も湧水も道のない山道を下って行くために転倒して骨折したこともあるとこれまでの苦労を語ってくれました。このように水の問題を抱えての生活を長年送っていましたが、このたびの支援によりわずか5〜10分で水をくむことが出来る環境になり、大喜びと皆様に感謝をしています。
完成した井戸は